Activities

学会の活動

国際交流・研修派遣事業

国際委員会

日本核医学技術学会国際委員会で行っている事業を以下に示します。国際活動は多くの学会で推進されている反面、学会の規模や構成に応じた必要の度合いや優先度を常に考慮することが重要です。皆様からのご意見をお寄せいただければ幸いです。

1)国際交流・研修派遣者制度に関する審査 
国際交流活動の一環として、2種類の国際交流・研修派遣者制度を設けています。学術活動奨励部門では海外で開催される関連学会への参加交流または海外の核医学関連施設等の研修等に対して、また海外研究発表奨励部門では海外で学術研究発表を対象としています。主な派遣先としては、アジア核医学技術学会(ASNMT)、米国核医学分子イメージング会議(SNMMI)、世界核医学会(WFNMB)、アジア・オセアニア核医学会(AOCNMB)、欧州核医学会(EANM)、日中核医交流会などです。
これまでの派遣報告は学会誌バックナンバーをご参照ください。

2)国際研究奨励賞の審査と国際奨励賞受賞講演の開催
当学会におけるコロナ禍の新しい国際学術活動の一環として、国際研究奨励賞を設立いたしました。ご存知のように当学会の会員の中には国際雑誌で核医学技術に関する研究成果を投稿されている方々が居られます。また、これから国際論文に挑戦しようと思われている方もおられます。日本核医学技術学会では毎年多くの研究発表がされておりますが、国内にとどまらず、高い技術力を世界へ向けて発信していくことが望まれております。本賞は過去 2 年以内に採択された核医学技術に関する英文論文を、国際誌に筆頭著者として公表している会員を対象として公募しております。
受賞者には、総会会期中に研究内容のみならず、研究に至った動機や、論文採択までの経験談を交えて講演をして頂いております。例年会場からは、投稿先の選択基準や、英文校正に関する質問、多職種との共同研究を行う上でのミーティング開催間隔など実践的な質問が寄せられます。今後も、会員にとって有益な情報を、本賞を通じて共有していきます。受賞者からの報告は学会バックナンバーをご参照ください。

3)アジア核医学技術学会会議への参画
アジア核医学技術学会(ASNMT)は、日本核医学技術学会と韓国および台湾の関連学会が行ってきた国際交流活動を基にして、2011年より毎年各国持ち回りで学術大会が開催されています。SNMMIやEANMに比べると規模は小さいですが、学術大会に合わせて病院見学が実施されることもあり、近隣諸国の核医学事情を理解することに有効かと思います。また、英語でのプレゼンテーションに不慣れな方もよい発表の機会になると考えます。なお、現在ASNMTは法人化され日本核医学技術学会とは別の組織として運営されております。詳細はASNMTのホームページ( http://www.asnmt.org/ )をご参照ください。

4)欧州核医学会、米国核医学会の技師部門との連携、日中核医学交流会への参画
学会のグローバル化を目指し、欧州核医学会や米国核医学会の技術部門との国際交流活動を開始しております。

写真:オーストリア ウイーンで開催された2023欧州核医学会における技術者ミーティング。この中で日本核医学技術学会はアジア地域のカウンターパートナーとして紹介していただきました。

また、中国の医療への発展は目覚しく、核医学においても急激な発展を遂げています。日本核医学会と中国核医学会は、交流を通じて今後の日中核医学発展のために、学会等の交流事業を行っております。この日中核医学交流事業に核医学会からの要請を受ける形で参画しております。

写真:中国 深センで開催された2024日中核医学交流会にて。山本理事長が日本核医学技術学会の現状や取り組みを紹介し、花岡が学術セッションの司会を務めました。